胃がん⇒全身に転移
余命1年の宣告…。最悪の体調から、遠隔地の病院との連携で高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法を実現し、今は全く異常なし。
詳細を見るからだにやさしい胃がん治療をご存じですか?
手術、放射線、抗がん剤による胃がん治療を助ける治療法があります。
当クリニックは「からだにやさしい」高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法でがんの克服をお手伝いします。
この度は、日比谷内幸町クリニックのホームページをご覧頂きまして、ありがとうございます。
「からだにやさしい胃がん治療」
私達はこれが胃がんの患者様やご家族の方にとって大変重要なテーマであると考えて居ります。当クリニックでは専門医師によるカウンセリングを経て、患者様のお身体に新たな負担を強いることなく、手術、放射線、抗がん剤といった標準的な治療方法との併用によって双方の治療の相乗効果を高めようとする免疫細胞療法を、個々の患者様のお身体の状態に合わせて適切に実施して参ります。
当クリニックでは、胃がんの患者様の状況に応じて、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法、または標準の治療と併用で胃がん治療を行っております。
胃がんは、大きく分けて「早期胃がん」と「進行胃がん」に分類されます。
それは胃の粘膜から発生した胃がんが胃壁の筋肉層まで浸潤しているかどうかで判定します。
筋肉層に達していなければ「早期胃がん」、筋肉層に入るか越えていなければ「進行胃がん」と判定します。
一般の病院で行なわれる胃がんの標準的な治療方法には、外科療法、内視鏡療法、化学療法、放射線療法などがありますが、手術による切除が基本的となります。
しかし、ある程度進行したがんでは、外科療法、化学療法を組み合わせて治療を行います。
また、粘膜にとどまる小さな早期のがんの一部に対しては、手術を行わずに、内視鏡を用いて切除する内視鏡的粘膜切除術(EMR)をおこないます。
当クリニックでは、これらの標準的な胃がん治療に「からだにやさしい胃がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な胃がんの克服を目指すだけでなく、標準治療の選択肢がない胃がんの治療を患者様やその御家族と一緒に実施していきます。
標準的な胃がん治療はいずれも何らかの副作用を伴いますが、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はそれ以上の副作用を起こすことなく標準治療の効果を高めることが期待出来ます。 抗がん剤との併用により胃がんを克服された患者様がいらっしゃいます。
詳細については、胃がんの治療事例をご覧下さい。
標準的な胃がん治療(抗ガン剤など)と高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法の併用
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法のみ
「からだにやさしい胃がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はリンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えている「ナチュラルキラー(NK)細胞」を最新の培養技術で2週間ほど無菌状態で個人差がありますが数百倍から数千倍に増殖・活性化し、再び患者さんの体内へ戻すという療法です。
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は「化学療法(抗ガン剤)」など標準的な胃がん治療を妨げない治療法ですので、標準的な胃がん治療と併用ができ、抗ガン剤などのデメリットを高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法が補完し、胃がん治療全体の効果を上げることが期待できます。
実際には主治医と日比谷内幸町クリニックが連携して、2ヵ所の医療機関が別々の角度から胃がんにアプローチできる体制を構築し、胃がん克服を目指していきます。
「外科療法(手術)」、「化学療法(抗ガン剤)」、「放射線療法」などの標準的な治療で胃がんの進行が食い止められなかった場合でも、採血が可能であるならば、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は治療が可能です。
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、治療を受けられる患者様ご本人の血液を活性化して行われますので、副作用の心配はほとんどありません。
「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」によって癌(がん)が消えたり、症状が劇的に改善したり、あるいは進行が止まった方をご紹介します。ご登場頂いた患者さんについては、プライバシー保護の観点からすべて仮名とさせて頂きます。
余命1年の宣告…。最悪の体調から、遠隔地の病院との連携で高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法を実現し、今は全く異常なし。
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詳細を見る胃がんステージ4とは、がんが胃から離れた臓器(肝臓・肺など)や遠くのリンパ節に転移している、またはお腹の中にがん細胞が散らばる「腹膜播種」がある状態を指します。もっとも進行した病期ですが、「末期がん」と同じ意味ではありません。
胃がんの薬物療法はこの数年で大きく変わりました。HER2・PD-L1・CLDN18.2・MSIという4つのバイオマーカー検査の結果に応じて、免疫チェックポイント阻害薬や新しい分子標的薬を使い分ける「個別化医療」が標準になり、従来10〜12か月とされた生存期間中央値は、臨床試験で18.2か月というデータも報告されるようになっています。
この記事では、胃がんステージ4の定義、最も多い転移形式である腹膜播種、生存率・余命の正しい読み方、症状と「食べられないとき」の対処、バイオマーカー検査と治療の全体像、そして標準治療の効果が乏しくなった場合の選択肢までを、がん免疫療法専門クリニックである日比谷内幸町クリニックがわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】●胃がんステージ4がどのような状態か(腹膜播種・スキルス胃がんを含む)●生存率・余命の数字と正しい読み方●HER2・PD-L1・CLDN18.2・MSIの4つの検査と治療の対応●薬物療法(一次〜三次治療)の全体像●食べられない・腹水などへの対処●標準治療の効果が乏しくなったときの選択肢●食事・仕事・費用など生活の疑問への回答
胃がんステージ4(Ⅳ期)とは、がんが胃やその周囲のリンパ節を越えて、離れた臓器(肝臓・肺・骨など)や遠くのリンパ節に転移している、または腹膜播種(お腹の中の膜にがん細胞が散らばること)がある状態です。腫瘍の大きさや深さにかかわらず、これらが確認されればステージ4と診断されます。
胃がんは2023年に約10万5千人(男性71,135人・女性33,729人)が診断された、日本で3番目に多いがんです。死亡数は年間約3万8千人(2024年)。主な原因はヘリコバクター・ピロリ菌の感染で、ピロリ菌に感染したことのない方の胃がんはまれとされています。胃がん全体の5年相対生存率は66.1%と比較的高く、これは早期発見例が多いためですが、ステージ4では状況が異なります(出典:国立がん研究センター がん統計)。
| ステージ | がんの状態 | 治療の中心 |
|---|---|---|
| Ⅰ期 | がんが浅く、リンパ節転移がないか少ない | 内視鏡治療または手術 |
| Ⅱ期・Ⅲ期 | がんが深く浸潤、またはリンパ節転移あり | 手術+術後補助化学療法 |
| Ⅳ期 | 遠隔転移・腹膜播種・遠隔リンパ節転移がある | バイオマーカーに応じた薬物療法が中心 |
スキルス胃がんは、胃の壁の中をしみ込むように広がり、胃全体を硬く厚くさせる特殊なタイプの胃がんです。粘膜表面に目立った変化が出にくいため内視鏡でも見つけにくく、進行が速い、比較的若い世代や女性にもみられる、腹膜播種を起こしやすいという特徴があります。診断された時点でステージ4であることが少なくありません。
スキルス胃がんであっても、治療の考え方は本記事で解説する「バイオマーカーに応じた薬物療法+症状への対処」と同じです。厳しいタイプであることは事実ですが、後述する新しい薬剤の対象になる場合もあり、「スキルス=治療できない」ではありません。
胃がんの転移には主に3つの経路があります。①腹膜播種:がんが胃の壁を突き破り、お腹の中に散らばる(胃がんで最も多い転移形式。次章で詳述)。②血行性転移:血流に乗って肝臓(最多)、肺、骨などへ。③リンパ行性転移:リンパの流れに乗って遠くのリンパ節へ(左鎖骨上のリンパ節への転移は「ウィルヒョウ転移」と呼ばれます)。また女性では、卵巣への転移(クルーケンベルグ腫瘍)がみられることもあります。
結論から言うと、胃がんステージ4は「末期がん」と同義ではありません。末期がんとは、厚生労働省の資料では「治癒を目指した治療に反応せず、進行性かつ治癒困難又は治癒不能と考えられる状態と医師が総合的に判断した場合」とされており、病期ではなく「有効な治療手段がなくなった状態」を指す言葉です。
胃がんステージ4には、免疫チェックポイント阻害薬・分子標的薬を含む薬物療法、食べる力を守るための処置、痛みや腹水への対処など、行える治療が数多く残されています。薬物療法がよく効いた場合には、手術という新たな選択肢が生まれることさえあります。
腹膜播種とは、胃の壁を突き破ったがん細胞が、お腹の中の臓器を覆う薄い膜(腹膜)に種をまくように散らばった状態です。胃がんのステージ4で最も多い転移形式であり、「腹膜播種があります」と告げられて不安の中で検索されている方も多いと思います。
腹膜播種の主な症状は、腹水(お腹に水がたまって張る・苦しい)、食欲低下、便通の変化や腸閉塞(がんが腸の動きを妨げるため)、尿量の減少などです。CTでも小さな播種は写らないことがあり、診断のために審査腹腔鏡(お腹の中をカメラで直接確認する検査)が行われることもあります。
大切なのは、腹膜播種があっても治療はできるということです。治療の中心はバイオマーカーに応じた全身薬物療法で、腹水には水を抜く処置や利尿薬、食事の工夫を組み合わせます。また腹膜播種に対しては、お腹の中に直接抗がん剤を投与する腹腔内化学療法などの研究・臨床試験も進められています。「播種=もう何もできない」ではありません。
国立がん研究センターの院内がん登録によると、胃がんステージ4の5年純生存率は約6.7%、10年純生存率は約3.9%です。厳しい数字ですが、この数字だけでご自身の将来を判断することはできません。
| 診断時のステージ | 5年純生存率 | 10年純生存率 |
|---|---|---|
| ステージ1 | 約92.8% | 約79.1% |
| ステージ2 | 約66.6% | 約52.0% |
| ステージ3 | 約41.4% | 約29.3% |
| ステージ4 | 約6.7% | 約3.9% |
第一に、この統計には免疫チェックポイント阻害薬(2021年に一次治療へ拡大)やCLDN18.2標的薬(近年承認)が登場する前に診断された方が多く含まれています。胃がんステージ4の薬物療法はまさにこの数年で選択肢が増えた領域であり、「過去の統計」と「現在受けられる治療」は分けて考える必要があります。
第二に、同じステージ4でも病状の幅が大きいことです。転移が遠隔リンパ節のみの方から広範な腹膜播種のある方まで、また薬物療法がよく効いて手術に進めた方まで、すべてが同じ統計に含まれています。
第三に、生存率は集団の平均像であり、個人の余命を決める数字ではありません。ご自身の場合の見通しは、バイオマーカーの結果と病状を踏まえて主治医に確認してください。
医師から伝えられる「余命」は、同じような病状の患者さんの生存期間中央値(半数の方が生存していた期間)に基づく統計的な目安です。胃がんステージ4では、新しい薬の登場によってこの数字が着実に改善しています。代表的な臨床試験の結果を時系列で見てみましょう。
| 対象・治療 | 臨床試験 | 全生存期間中央値 |
|---|---|---|
| 従来の標準化学療法(目安) | 複数試験 | 約10〜12か月 |
| HER2陽性:トラスツズマブ+化学療法 | ToGA | 13.8か月 |
| HER2陰性・PD-L1 CPS5以上:ニボルマブ+化学療法 | CheckMate 649 | 14.4か月 |
| CLDN18.2陽性・HER2陰性:ゾルベツキシマブ+化学療法 | SPOTLIGHT | 18.2か月 |
生存期間中央値は「その期間で亡くなる」という意味ではなく、患者さんを生存期間順に並べたときの真ん中の値です。半数の方はそれより長く生存しており、治療がよく効いて数年単位で病気を抑えられる方もいます。
余命を左右する主な要素は、①バイオマーカー(HER2・PD-L1・CLDN18.2・MSI)の結果と使える薬の種類、②腹膜播種の広がりと腹水の程度、③食事が取れているか・栄養状態、④体力・年齢、⑤治療への反応です。まずはご自身のバイオマーカーの結果を確認すること。それが「統計」ではなく「自分の場合」を主治医と話す出発点になります。
正直にお伝えすると、胃がんステージ4を完治(治癒)させることは、現在の医療では一般に困難です。治療の基本目標は、がんの進行をできるだけ長く抑え、食べる力と生活の質を保ちながら、病気と長く付き合っていくことに置かれます。
ただし、可能性がゼロというわけではありません。薬物療法が非常によく効いて転移巣が制御された場合に、根治を目指した手術(コンバージョン手術)へ進める方が少数ながら存在し、その中には長期生存されるケースも報告されています。特に転移が限られている場合(遠隔リンパ節のみ、肝転移が少数など)は、治療への反応次第で手術の再評価が検討されることがあります。
完治を約束することはできませんが、「薬物療法で長く抑え、よく効けば次の選択肢につなぐ」という戦略は現実のものになっています。治療への反応が良いときは、「手術の可能性はありますか」と主治医に尋ねてみる価値があります。
胃がんステージ4の症状は、「胃そのものの症状」と「転移先の症状」に分けられます。早期の胃がんはほぼ無症状ですが、進行すると次のような症状が現れます。いずれも対処法があるため、我慢せず主治医に伝えてください。
胃の代表的な症状は、みぞおちの痛み・不快感、食欲不振、食事がつかえる感じ(特に胃の入口・出口付近のがん)、少し食べるとすぐ満腹になる、吐き気・嘔吐、吐血や黒い便(がんからの出血)、貧血によるふらつき・動悸、体重減少です。
| 転移部位 | 主な症状 | 対処の方向性 |
|---|---|---|
| 腹膜(最多) | 腹水による腹部の張り、食欲低下、便秘・腸閉塞、尿量減少 | 腹水穿刺・利尿薬・食事の工夫・薬物療法 |
| 肝臓 | 倦怠感、右上腹部の重さ、黄疸(進行時) | 全身薬物療法+支持療法 |
| リンパ節 | 首の付け根のしこり(ウィルヒョウ転移)、圧迫症状 | 薬物療法・放射線 |
| 肺・骨・卵巣 | 肺:咳・息切れ/骨:持続する痛み・骨折/卵巣:下腹部の張り(クルーケンベルグ腫瘍) | 薬物療法+部位別の局所対処 |
次の症状は、次回の予約を待たずに病院へ連絡してください。●吐血、黒い便(消化管出血の疑い。貧血が急に進むと危険です)●強い腹痛と張り・嘔吐・便もガスも出ない(腸閉塞の疑い)●食事も水分も取れない状態(脱水・栄養障害)●急にお腹が張って苦しい(腹水増加の疑い)●抗がん剤治療中の38度以上の発熱●ふらつき・動悸の悪化(貧血の進行)。早く対処するほど、体力の消耗を防ぎ治療を続けやすくなります。
現在の胃がんステージ4の薬物療法は、がん組織を用いた4つのバイオマーカー検査の結果でほぼ決まります。ご自身の結果を知ることが、治療を理解する第一歩です。
| 検査 | 陽性の頻度 | 対応する治療 |
|---|---|---|
| HER2検査 | 胃がんの約15〜20% | トラスツズマブ+化学療法(±免疫チェックポイント阻害薬)。後の治療ラインでは抗体薬物複合体(T-DXd)も |
| PD-L1検査(CPS) | CPSの値で層別化 | CPSが高いほど免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ等)の効果が期待しやすい |
| CLDN18.2検査 | 一定割合で陽性 | 陽性ならゾルベツキシマブ+化学療法という新しい標準治療の対象に |
| MSI検査 | 約5%(MSI-High) | 免疫チェックポイント阻害薬が特に効きやすいタイプ |
このほか、転移の広がりを調べる造影CT・PET-CT、腹膜播種を直接確認する審査腹腔鏡、貧血や栄養状態・臓器機能を調べる血液検査、腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)などが行われます。標準治療の効果が乏しくなった段階では、がん遺伝子パネル検査(保険適用の条件あり)で追加の治療候補や臨床試験を探すこともあります。
「私のHER2とPD-L1(CPS)、CLDN18.2、MSIの結果はどうでしたか」——この確認が、最適な治療への最短ルートです。
胃がんステージ4の治療の柱は、バイオマーカーに応じた全身薬物療法です。あわせて、「食べられる状態を維持する」ことが胃がん治療の重要な目標になります。胃は食事の入口であり、通過障害や食欲低下を放置すると、栄養状態が悪化して薬物療法そのものが続けられなくなるからです。
治療は次の3層で組み立てられます。①全身薬物療法(一次→二次→三次治療と段階的に)、②食べる力を守る処置(狭窄へのステント・バイパス手術、腹水への対処、栄養サポート)、③診断時からの緩和ケア。この3つを並行することが、結果として治療を長く続ける力になります。
一次治療は、フッ化ピリミジン系抗がん剤(S-1またはカペシタビン)+プラチナ製剤(オキサリプラチン等)の化学療法を土台に、バイオマーカーの結果に応じて薬を上乗せします。●HER2陽性→トラスツズマブを併用。●HER2陰性→ニボルマブなどの免疫チェックポイント阻害薬を併用(特にPD-L1 CPSが高い場合)。●CLDN18.2陽性・HER2陰性→ゾルベツキシマブを併用。
二次治療の代表は、血管新生を抑える分子標的薬ラムシルマブ+パクリタキセルの併用です。三次治療以降には、ニボルマブ(未使用の場合)、飲み薬のトリフルリジン・チピラシル、HER2陽性なら抗体薬物複合体トラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ)などが控えています。
「一つの治療が効かなくなっても次がある」のが現在の胃がん薬物療法です。副作用(吐き気・食欲低下・白血球減少・しびれ等)には支持療法で対処し、減量・休薬は治療を長く続けるための調整であって失敗ではありません。多くの場合、外来通院で治療を続けられます。
●トラスツズマブ(ハーセプチン):HER2というタンパク質を狙う抗体薬。HER2陽性胃がんの一次治療の標準で、ToGA試験で生存期間の延長が示されました。●ゾルベツキシマブ(ビロイ):がん細胞表面のCLDN18.2を標的とする、近年承認された新しい抗体薬。SPOTLIGHT試験で生存期間中央値18.2か月と報告され、胃がん治療の新しい柱になりつつあります。●ラムシルマブ:腫瘍に栄養を送る血管の新生を抑える抗体薬。二次治療でパクリタキセルと併用します。●トラスツズマブ デルクステカン(エンハーツ):抗体に抗がん剤を結合させ、HER2陽性のがん細胞へ直接届ける抗体薬物複合体。後方治療で高い効果が示されています。
●免疫チェックポイント阻害薬(ニボルマブ・ペムブロリズマブ):がん細胞が悪用する免疫のブレーキを外し、患者さん自身のT細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。一次治療での化学療法との併用が標準となり(CheckMate 649試験)、MSI-Highの方では特に高い効果が期待できます。甲状腺機能異常・間質性肺炎・大腸炎などの免疫関連副作用には専門的な管理が必要です。
ステージ4では、がんをすべて取り切ることができないため、最初から根治目的の手術は原則行いません。ただし手術・放射線が役立つ場面があります。
●コンバージョン手術:薬物療法が非常によく効き、転移巣が制御された場合に、根治を目指した切除へ進める可能性があります。●緩和目的の処置・手術:がんからの出血が続く場合や、食事の通り道が塞がれた場合に、症状を改善するための処置(次章)や手術を行うことがあります。●放射線治療:出血する腫瘍への止血目的の照射、骨転移の痛みへの照射など、症状緩和に有効です。
なお「症状がないのに原発巣だけを予防的に切除する」ことは、生存期間の延長につながらないことが臨床試験で示されており、現在は行われないのが標準です。「手術しない」のは手抜きではなく、科学的根拠に基づく判断です。
胃がんステージ4では、「食べる」を守ることが治療戦略の核心です。がんで胃の出口や入口が塞がれて食事が通らないときは、次の手段があります。●胃空腸バイパス手術:胃と小腸を直接つなぎ、食べ物の新しい通り道を作る手術。●消化管ステント:内視鏡で金属の筒を狭窄部に留置し、内側から広げて通過を確保。体への負担が比較的軽い方法です。●胃ろう・経腸栄養・点滴栄養:口から十分に取れない場合に、栄養を確保する手段。
腹水でお腹が張って苦しいときは、針を刺して水を抜く処置(腹水穿刺)や利尿薬で症状を和らげます。食事は「一度にたくさん」ではなく、消化の良いものを少量ずつ回数を分けて。管理栄養士の栄養指導も活用してください。
これらは「がんの治療をあきらめた人の処置」ではなく、薬物療法を続ける体力を守るための、治療戦略の一部です。食べられないつらさは我慢せず、早めに医療チームへ伝えてください。
緩和ケアは終末期の医療ではなく、診断されたときから治療と並行して受けられるケアです。痛み・吐き気・食欲不振などの身体症状の治療(医療用麻薬を含む適切な痛み治療が寿命を縮めることはありません)、不安や落ち込みへの心のケア、食事・栄養の相談、費用・仕事の相談、ご家族のサポートまでを多職種チームが支えます。
全国のがん診療連携拠点病院にある「がん相談支援センター」は、その病院にかかっていなくても誰でも無料で利用できます。一人で抱え込まず、使える窓口を活用してください。
一つの治療の効果が弱くなっても、「打つ手がなくなった」とは限りません。次の選択肢を順番に整理することが大切です。
①未使用の標準治療の確認:胃がんは一次〜三次治療まで段階的に薬が用意されています。ニボルマブ・トリフルリジン・チピラシル・T-DXd(HER2陽性)など、まだ使っていない薬が残っていないか確認します。バイオマーカーの再確認(HER2は治療経過で変化することがあります)にも意味があります。
②がん遺伝子パネル検査:標準治療終了(見込み)時に保険適用。適合する薬や臨床試験が見つかることがあります。
③治験・臨床試験:胃がんでは新しい免疫療法・抗体薬物複合体・腹膜播種への腹腔内化学療法など、多くの治験が進行中です。主治医やがん相談支援センターで情報を集めましょう。
④免疫細胞療法などの自由診療:ご自身の免疫細胞を活性化して戻す治療で、標準治療との併用や、標準治療の継続が難しい場合の選択肢として検討されることがあります。公的保険適用外(全額自己負担)であり、大規模臨床試験による効果の証明は確立していないため、内容・費用・期待できることと限界を十分確認したうえで選択することが重要です。
⑤セカンドオピニオン:コンバージョン手術の可能性や治験の情報は施設によって差があります。納得して治療を進めるための正当な手段として活用してください。
日比谷内幸町クリニックは、がん免疫療法を専門とするクリニックとして、胃がんステージ4の患者様に「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」を提供しています。患者様ご自身の血液から免疫細胞(NK細胞など)を取り出し、約2週間かけて数百倍〜数千倍に増殖・活性化させ、点滴で体内へ戻す治療法です。
【特徴1:標準治療と併用できます】化学療法・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら、当院が免疫細胞療法を担当する連携体制を取るため、転院は不要です。
【特徴2:副作用が少なく、QOLを保ちやすい治療です】ご自身の細胞を用いるため、抗がん剤のような強い副作用は報告されていません(一時的な発熱・倦怠感等が生じる場合があります)。採血と点滴のみの通院治療です。
【特徴3:標準治療が困難になった場合でも検討できます】「これ以上の抗がん剤は難しい」と言われた場合でも、採血が可能な状態であれば治療を検討できます。
【治療の流れ】①専門医師による無料相談 → ②診察・採血 → ③約2週間の培養 → ④点滴投与 → ⑤経過観察・効果判定。標準治療のスケジュールに合わせて計画を調整します。
【費用・リスクについて】本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です(費用は治療内容・回数により異なります。詳しくは治療費用のページをご覧ください)。副作用としてまれに発熱・倦怠感等が生じることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
当院の胃がんの治療経過は、胃がんの治療事例ページをご覧ください。
次の項目をメモして診察に臨むことをおすすめします。●転移はどこにありますか(腹膜播種はありますか)●バイオマーカー検査(HER2・PD-L1のCPS・CLDN18.2・MSI)の結果はどうでしたか ●提案された治療の目的と、想定される効果・副作用は ●食事が取りにくいのですが、どんな対処ができますか ●治療がよく効いた場合、手術の可能性はありますか ●いまの治療が効かなくなった場合の次の選択肢は ●治験の情報はありますか ●費用の目安と使える制度は
相談先には、がん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」(誰でも無料)、セカンドオピニオン外来、費用・仕事の相談ができる医療ソーシャルワーカーがあります。ご家族が診察に同席してメモを取る、制度の手続きを手伝うなどのサポートも大きな力になります。
【食事の工夫】消化の良いものを、少量ずつ回数を分けて(1日5〜6回など)が基本です。よく噛んでゆっくり食べる、脂っこいもの・刺激物は控えめに、食べられるときに食べられるものを。体重減少が続く場合は栄養補助食品や栄養指導を活用してください。「これを食べればがんが治る」という食品はなく、極端な食事療法は体力を奪うため推奨されません。
【仕事】薬物療法の多くは外来通院で受けられ、治療と仕事を両立している方もいます。通院日や副作用の出やすい時期に合わせた勤務調整を。がん相談支援センターで両立支援の相談ができます。
【費用】免疫チェックポイント阻害薬や新しい分子標的薬は高額ですが、高額療養費制度により1か月の自己負担には上限があります。医療費控除・傷病手当金・障害年金も含め、医療ソーシャルワーカーに早めに相談してください。
【ピロリ菌と家族】胃がんの主な原因はピロリ菌感染です。ご家族(特にお子さん)には、ピロリ菌検査と、陽性なら除菌治療をおすすめします。除菌により将来の胃がんリスクを下げられることが示されています。あわせて定期的な胃内視鏡検診も有効です。
胃がんステージ4は、腹膜播種や遠隔転移を伴う進行した状態ですが、末期がんと同義ではありません。HER2・PD-L1・CLDN18.2・MSIの4つのバイオマーカーに応じた個別化医療が標準となり、生存期間中央値は従来の10〜12か月から、新しい治療の対象となる方では18か月超へと改善しています。薬物療法がよく効けばコンバージョン手術という道が開けることもあります。
大切なのは、①バイオマーカーの結果を確認すること、②「食べる」を守る対処を早めに行い治療を続ける体力を保つこと、③効果が乏しくなったときの選択肢(後続治療・パネル検査・治験・免疫細胞療法・セカンドオピニオン)を早めに整理しておくことです。
日比谷内幸町クリニックでは、胃がんステージ4の患者様とご家族を対象に、専門医師による無料相談を実施しています。「標準治療と併用できる治療を探している」「標準治療の継続が難しいと言われた」という方は、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。(受付時間:平日9:00〜17:00/お電話・WEBフォームで受付)
いいえ、同じではありません。末期がんとは「治癒を目指した治療に反応せず、治癒困難と医師が判断した状態」を指す言葉で、病期とは別の概念です。胃がんステージ4には免疫チェックポイント阻害薬や新しい分子標的薬を含む多くの治療選択肢があり、治療で病気を抑えながら生活している方がいます。
国立がん研究センターの院内がん登録では、5年純生存率は約6.7%です。ただしこの統計には免疫チェックポイント阻害薬やCLDN18.2標的薬の登場前に診断された方が多く含まれます。臨床試験では新しい治療により生存期間中央値が18.2か月と報告されるなど、治療成績は改善傾向にあります。
一律には決まりません。臨床試験の生存期間中央値は、従来の化学療法で約10〜12か月、ニボルマブ併用で14.4か月、CLDN18.2陽性へのゾルベツキシマブ併用で18.2か月と報告されています。中央値は半数の方がそれ以上生存する数字であり、バイオマーカーや治療への反応によって大きく異なります。
いいえ、治療はできます。腹膜播種は胃がんステージ4で最も多い転移形式で、治療の中心はバイオマーカーに応じた全身薬物療法です。腹水には水を抜く処置や利尿薬で対処でき、腹腔内化学療法などの臨床試験も進められています。「播種=何もできない」ではありません。
完治は一般に困難ですが、薬物療法が非常によく効いて転移巣が制御された場合に、根治を目指した手術(コンバージョン手術)へ進める方が少数ながら存在します。治療への反応が良いときは「手術の可能性はありますか」と主治医に相談してみる価値があります。
スキルス胃がんは胃の壁の中を広がるタイプで、進行が速く腹膜播種を起こしやすい特徴があります。ただし治療の考え方は同じで、バイオマーカー検査に基づく薬物療法と症状への対処を行います。新しい薬剤の対象になる場合もあり、「スキルス=治療できない」ではありません。
がん細胞の表面にあるタンパク質で、対応する分子標的薬を選ぶ目印(バイオマーカー)です。HER2陽性(約15〜20%)ならトラスツズマブ、CLDN18.2陽性ならゾルベツキシマブという専用薬が使えます。PD-L1・MSIと合わせて4つの検査結果が治療を決めるため、ご自身の結果を主治医に確認してください。
胃空腸バイパス手術や消化管ステントで食べ物の通り道を確保する、胃ろう・点滴で栄養を補うなどの対処があります。食べる力と栄養を守ることは薬物療法を続けるためにも重要です。つかえ感や食事量の低下は我慢せず、早めに主治医へ伝えてください。
がんからの出血のサインである可能性が高いため、次回の予約を待たずすぐに病院へ連絡してください。内視鏡による止血や放射線治療(止血目的の照射)などの対処法があります。貧血が急に進むと危険なため、早めの受診が大切です。
胃がん自体はうつりませんが、主な原因であるピロリ菌は家族内(特に幼少期)で感染することがあります。ご家族にはピロリ菌検査と、陽性なら除菌治療、あわせて定期的な胃内視鏡検診をおすすめします。遺伝性の胃がんはごく一部です。
胃がんは一次〜三次治療まで薬が段階的に用意されています。未使用の薬(T-DXd・トリフルリジン・チピラシル等)の確認、バイオマーカーの再確認、がん遺伝子パネル検査、治験、免疫細胞療法などの自由診療、セカンドオピニオンという選択肢を順番に整理しましょう。
当院の高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、化学療法・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら通院で受けられます。なお本治療は公的保険適用外の自由診療です。詳しくは無料相談でご説明します。
専門医師による無料相談を実施しております。
患者様の状態に合わせた最適な治療法をご提案いたします。
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