食道がん
食道がんの症例における高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法による治療アプローチ。 患者様の状態に合わせた最適な治療を実施。
詳細を見るからだにやさしい食道がん治療をご存じですか?
手術、放射線、抗がん剤による食道がん治療を助ける治療法があります。
当クリニックは「からだにやさしい」高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法でがんの克服をお手伝いします。
この度は、日比谷内幸町クリニックのホームページをご覧頂きまして、ありがとうございます。
「からだにやさしい食道がん治療」
私達はこれが食道がんの患者様やご家族の方にとって大変重要なテーマであると考えて居ります。当クリニックでは専門医師によるカウンセリングを経て、患者様のお身体に新たな負担を強いることなく、手術、放射線、抗がん剤といった標準的な治療方法との併用によって双方の治療の相乗効果を高めようとする免疫細胞療法を、個々の患者様のお身体の状態に合わせて適切に実施して参ります。
当クリニックでは、食道がんの患者様の状況に応じて、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法、または標準の治療と併用で食道がん治療を行っております。
一般の病院で行なわれる食道がんの標準的な治療方法には、外科療法、放射線療法、化学療法、内視鏡治療などがありますが、基本的には病期(ステージ)によって異なり、組み合わせて行なっていきます。
手術可能な病期(ステージ)の場合、外科療法が標準的な治療となります。再発・転移の防止のために手術前後に化学療法または化学放射線療法を行うこともあります。しかし、化学放射線療法では副作用は放射線療法のみに比べると強くなるので、体力が十分でない場合は放射線療法のみの場合もあります。手術ができない病期(ステージ)の場合は化学療法、放射線療法などを行います。
当クリニックでは、これらの標準的な食道がん治療に「からだにやさしい食道がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な食道がんの克服を目指すだけでなく、標準治療の選択肢がない食道がんの治療を患者様やその御家族と一緒に実施していきます。
標準的な食道がん治療はいずれも何らかの副作用を伴いますが、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はそれ以上の副作用を起こすことなく標準治療の効果を高めることが期待出来ます。 抗がん剤との併用により食道がんを克服された患者様がいらっしゃいます。
詳細については、食道がんの治療事例をご覧下さい。
標準的な食道がん治療(抗ガン剤など)と高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法の併用
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法のみ
「からだにやさしい食道がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はリンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えている「ナチュラルキラー(NK)細胞」を最新の培養技術で2週間ほど無菌状態で個人差がありますが数百倍から数千倍に増殖・活性化し、再び患者さんの体内へ戻すという療法です。
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は「化学療法(抗ガン剤)」など標準的な食道がん治療を妨げない治療法ですので、標準的な食道がん治療と併用ができ、抗ガン剤などのデメリットを高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法が補完し、食道がん治療全体の効果を上げることが期待できます。
実際には主治医と日比谷内幸町クリニックが連携して、2ヵ所の医療機関が別々の角度から食道がんにアプローチできる体制を構築し、食道がん克服を目指していきます。
「外科療法(手術)」、「化学療法(抗ガン剤)」、「放射線療法」などの標準的な治療で食道がんの進行が食い止められなかった場合でも、採血が可能であるならば、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は治療が可能です。
高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、治療を受けられる患者様ご本人の血液を活性化して行われますので、副作用の心配はほとんどありません。
「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」によって癌(がん)が消えたり、症状が劇的に改善したり、あるいは進行が止まった方をご紹介します。ご登場頂いた患者さんについては、プライバシー保護の観点からすべて仮名とさせて頂きます。
食道がんステージ4とは、がんが食道の周囲の重要な臓器に及んでいる、または離れた臓器に転移している状態を指します。もっとも進行した病期ですが、「末期がん」と同じ意味ではありません。
知っておいていただきたいのは、食道がんのステージ4には「ⅣA期」と「ⅣB期」の2つがあるという点です。周囲への広がりが中心のⅣA期では、化学放射線療法によって根治を目指せる場合があります。遠隔転移のあるⅣB期でも、免疫チェックポイント阻害薬の登場によって治療成績は着実に改善しており、従来約3%だった5年生存率が約11%まで向上したという臨床試験データも報告されています。
この記事では、食道がんステージ4の定義(ⅣAとⅣBの違い)、最新統計に基づく生存率・余命、完治の可能性、「食事が通らない」ときの対処を含む症状と支持療法、化学放射線療法・免疫療法を含む治療の全体像、そして標準治療の効果が乏しくなった場合の選択肢までを、がん免疫療法専門クリニックである日比谷内幸町クリニックがわかりやすく解説します。
【この記事でわかること】●ⅣA期とⅣB期の違いと、それぞれの標準治療●ステージ別の5年・10年生存率と数字の読み方●余命の考え方と臨床試験データ●ⅣA期で根治を目指せる化学放射線療法●食事のつかえ・声のかすれなど症状への対処●食道ステント・胃ろうなど「食べる」を支える治療●免疫チェックポイント阻害薬による治療の進歩●標準治療の効果が乏しくなったときの選択肢●お酒・タバコ・仕事・費用など生活の疑問への回答
食道がんステージ4は、がんの広がり方によって2つに分けられます。ⅣA期は、がんが食道の壁を越えて気管や大動脈など周囲の重要な臓器に及んでいる(切除が難しい局所進行)、または広い範囲のリンパ節に転移している状態です。ⅣB期は、がんが肺・肝臓・骨など離れた臓器や遠くのリンパ節に転移(遠隔転移)している状態です。
この区別はとても重要です。ⅣA期の標準治療は化学放射線療法で、根治を目指せる場合があります。一方ⅣB期は、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤を組み合わせた薬物療法が中心になります。同じ「ステージ4」でも治療の考え方が異なるため、ご自身がⅣAとⅣBのどちらに当たるのかを、まず主治医に確認してください。
食道がんは2023年に約2万6千人(男性20,977人・女性4,912人)が診断され、男性が約8割を占めます。死亡数は年間約1万1千人(2024年:10,638人)です。食道は気管・大動脈・心臓・肺など重要臓器に囲まれた場所にあり、壁も薄いため、早い段階からリンパ節転移や周囲への広がりが起こりやすいという特徴があります(出典:国立がん研究センター がん統計)。
食道がんのステージは、「がんの深さ(T)」「リンパ節転移の個数・範囲(N)」「遠隔転移の有無(M)」の組み合わせで、0期からⅣB期までに分類されます。
| ステージ | がんの状態 | 治療の中心 |
|---|---|---|
| 0期 | がんが粘膜内にとどまる | 内視鏡治療 |
| Ⅰ期 | 粘膜下層まで/リンパ節転移なし | 手術または化学放射線療法 |
| Ⅱ期・Ⅲ期 | 筋層〜外膜に浸潤、またはリンパ節転移あり | 術前化学療法+手術(術後に免疫CP阻害薬を追加する場合あり) |
| ⅣA期 | 周囲臓器(気管・大動脈等)への浸潤、または広範なリンパ節転移 | 化学放射線療法(根治を目指せる場合がある) |
| ⅣB期 | 遠隔臓器・遠隔リンパ節への転移 | 免疫チェックポイント阻害薬+抗がん剤による薬物療法 |
結論から言うと、食道がんステージ4は「末期がん」と同義ではありません。末期がんとは、厚生労働省の資料では「治癒を目指した治療に反応せず、進行性かつ治癒困難又は治癒不能と考えられる状態と医師が総合的に判断した場合」とされており、病期ではなく「有効な治療手段がなくなった状態」を指す言葉です。
食道がんステージ4には、化学放射線療法・抗がん剤・免疫チェックポイント阻害薬・症状を支える各種処置など多くの選択肢があります。ⅣA期では根治を目指した治療も検討でき、ⅣB期でも治療によって数年単位で病気を抑えられる方がいます。ステージ4と告げられても、治療できない状態とはまったく異なります。
食道がんには主に2つの組織型があります。日本の食道がんの約90%を占めるのが「扁平上皮がん」で、飲酒・喫煙が最大の危険因子です。特にお酒を飲むと顔が赤くなる体質(アルコール分解酵素の働きが弱い体質)の方は、飲酒による発がんリスクが高いことが知られています。もう一つが、食道と胃のつなぎ目付近にできる「腺がん」で、逆流性食道炎・バレット食道を背景に欧米で多く、日本でも増加傾向にあります。
組織型は治療選択に影響します。例えば扁平上皮がんは放射線や抗がん剤への感受性が比較的高く、腺がんではHER2検査の結果により抗HER2療法が候補になることがあります。ご自身の組織型も確認しておきたい情報の一つです。
国立がん研究センターの院内がん登録によると、食道がんステージ4の5年純生存率は9.7%、10年純生存率は5.5%です。厳しい数字であることは事実ですが、後述するとおり、この統計は免疫チェックポイント阻害薬が普及する前に診断された患者さんのデータであり、現在の治療環境はこの数字が集計された時代から大きく変わっています。
| 診断時のステージ | 5年純生存率 | 10年純生存率 |
|---|---|---|
| ステージ1 | 79.1% | 59.4% |
| ステージ2 | 48.8% | 34.0% |
| ステージ3 | 28.2% | 17.1% |
| ステージ4 | 9.7% | 5.5% |
第一に、この統計にはⅣA期とⅣB期、化学放射線療法で根治を目指した方から緩和治療中心だった方まで、病状の異なる患者さんがすべて含まれています。ご自身の見通しは、ⅣA/ⅣBの別・組織型・体力によって大きく変わります。
第二に、統計の時間差です。上記は2012〜2015年に診断された方のデータで、免疫チェックポイント阻害薬が食道がんの一次治療に使えるようになった(2021年以降)影響はほぼ反映されていません。臨床試験では、免疫療法の併用により5年生存率が約3%から約11%へ改善したというデータが報告されており(KEYNOTE-590試験)、現在治療を受ける方の見通しは統計の数字より良くなっている可能性があります。
第三に、生存率は「診断された時点の統計的な平均像」であり、一人ひとりの余命を決める数字ではありません。数字に圧倒されず、ご自身の状況に即した見通しを主治医に確認することが大切です。
余命は一律に決まるものではありません。参考になるのは、臨床試験で報告されている「全生存期間中央値(半数の方が生存していた期間)」です。免疫チェックポイント阻害薬の登場前後で数字が大きく動いていることが分かります。
| 主な対象・治療 | 臨床試験 | 全生存期間中央値など |
|---|---|---|
| 進行食道がん一次治療:ペムブロリズマブ+化学療法 | KEYNOTE-590 | 12.4か月(化学療法単独9.8か月)。5年生存率は約11%(単独は約3%) |
| 進行食道扁平上皮がん一次治療:ニボルマブ+化学療法 | CheckMate 648 | 13.2か月(化学療法単独10.7か月)。PD-L1陽性ではより大きな延長 |
| 二次治療:ニボルマブ単剤 | ATTRACTION-3 | 10.9か月(化学療法8.4か月) |
| (参考)術前化学放射線療法後に手術した扁平上皮がん | CROSS試験長期追跡 | 生存期間中央値81.6か月(約6年10か月) |
上記は集団の中央値であり、半数の方はこれより長く生存しています。余命を左右する主な要素は、①ⅣA期かⅣB期か(根治を目指す治療ができるか)、②組織型とPD-L1などの免疫の特徴、③食事が取れているか・栄養状態、④体力と臓器機能、⑤治療への反応です。
特に食道がんでは「栄養状態を保てるか」が治療を続けられるかどうかに直結します。食事の通りにくさを我慢せず早めに対処すること自体が、結果として治療成績にも関わってきます。余命の数字はその時点の統計的目安であり、免疫療法の登場で実際に数字が動いたように、今後も変わり得るものです。
ⅣA期(周囲臓器への広がり・広範なリンパ節転移が中心で、遠隔転移がない状態)では、「根治的化学放射線療法」によって完治を目指せる場合があります。抗がん剤と放射線を同時に行うことで、手術が難しい局所進行がんでも、がんが消失(完全奏効)することがあるのです。
化学放射線療法でがんが残った場合や再発した場合にも、条件が合えば「サルベージ手術(救済手術)」でがんの切除を試みる選択肢があります。またⅣA期で治療がよく効いた場合に、その後の方針として手術を検討できることもあります。ⅣA期と診断された方は、「私は根治を目指す治療の対象になりますか」と主治医に確認する価値が十分にあります。
ⅣB期(遠隔転移あり)では、がんをすべて取り除く根治は一般に難しく、薬物療法で進行を長く抑えることが治療の中心になります。ただし免疫チェックポイント阻害薬がよく効き、数年にわたって病気を抑えられている方も実際に存在します。5年生存率約11%(KEYNOTE-590試験の免疫療法併用群)という数字は、ⅣB期を含む進行食道がんでも長期生存が現実になりつつあることを示しています。
食道がんステージ4の症状は、「食道そのものの症状」「周囲への広がりによる症状」「転移先の症状」の3つに分けて考えると理解しやすくなります。いずれも我慢せず主治医に伝えることで、対処法があります。
| 分類 | 主な症状 | 背景・対処 |
|---|---|---|
| 食道そのもの | 食べ物のつかえ感、嚥下困難(固形物→軟らかい物→水分の順に通りにくくなる)、食事量低下、体重減少 | 狭窄が進む前にステント等の対処が可能(第5-11章) |
| 周囲への広がり | 胸の奥や背中の痛み、声のかすれ(反回神経まひ)、咳・むせ・誤嚥、誤嚥性肺炎、食道気管瘻(食道と気管に穴が通じる) | 放射線治療・ステント等で症状緩和を図る |
| リンパ節転移 | 首のしこり・腫れ(頸部リンパ節)、圧迫による症状 | 薬物療法・放射線で対応 |
| 肺・肝臓・骨転移 | 肺:咳・血痰・息切れ/肝臓:だるさ・黄疸・腹水/骨:持続する痛み・骨折 | 全身薬物療法+部位別の緩和治療 |
| 全身症状 | 強い倦怠感、食欲不振、栄養障害・脱水による体力低下 | 栄養サポート・支持療法が治療継続の鍵 |
食道がんの代表的な症状は、食べ物が胸のあたりでつかえる感じです。進行すると固形物が通らなくなり、軟らかい食事や水分中心になり、さらに進むと水や唾液すら飲み込みにくくなることがあります。食べられない状態が続くと、体重減少・栄養障害・脱水が進み、治療を続ける体力そのものが失われてしまいます。
重要なのは、「食べられない」は我慢する症状ではなく、治療できる症状だという点です。食道ステント・放射線治療・胃ろうなど通り道と栄養を確保する手段が複数あり(第5-11章で詳述)、早めに対処するほど体力を保ったまま薬物療法に進めます。
食道のすぐそばには、声帯を動かす反回神経や気管が通っています。がんやリンパ節転移が反回神経に及ぶと声がかすれ(嗄声)、気管に及ぶと咳や血痰が出ることがあります。また飲み込みの機能が落ちると、飲食物が気管に入ってしまう誤嚥が起こりやすくなり、誤嚥性肺炎(発熱・痰・息苦しさ)の原因になります。
まれに、がんによって食道と気管の間に穴が通じてしまう「食道気管瘻」が起こると、飲食のたびに激しくむせ、肺炎を繰り返すようになります。この場合はステントで穴をふさぐ、バイパス手術を行うなどの対処が検討されます。むせ・発熱・急に増えた咳は、早めに主治医へ伝えてください。
治療方針は、「がんの広がり(ⅣAかⅣBか)」「がんの性質」「体力・栄養状態」の3つの評価で決まります。
広がりの評価には、内視鏡検査(原発巣の確認・組織採取)、造影CT(周囲臓器への浸潤と転移の評価)、PET-CT(全身の転移検索)、超音波内視鏡(深さとリンパ節の評価)などが使われます。特に「気管や大動脈に浸潤しているか」「遠隔転移があるか」の判定が、ⅣA/ⅣBの分かれ目として治療方針を大きく左右します。
がんの性質の評価では、組織型(扁平上皮がん/腺がん)に加え、免疫チェックポイント阻害薬の効きやすさに関わるPD-L1検査(CPSスコア)、腺がんの場合はHER2検査、必要に応じてMSI検査やがん遺伝子パネル検査が行われます。
さらに食道がんでは、体重減少の程度・食事摂取量・血液の栄養指標などの栄養評価と、心肺機能の評価が重要です。化学放射線療法や薬物療法を安全に続けられるかは、栄養と体力にかかっているためです。
食道がんステージ4の治療は、ⅣA期とⅣB期で軸が異なります。
【ⅣA期】化学放射線療法が標準治療です。根治を目指せる場合があり、効果や再発の状況に応じてサルベージ手術も選択肢になります(第5-9章)。
【ⅣB期】免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤を組み合わせた薬物療法が中心です(第5-10章)。がんの進行を抑え、症状をやわらげ、生活の質を保ちながら治療を続けることが目標になります。
【共通】食事が通らない・誤嚥がある場合は、まず食道ステントや放射線治療などで「食べる・栄養を入れる」手段を確保してから、あるいは並行して全身治療を進めます。食道がんの治療は「がんを叩く治療」と「食べる・体力を支える治療」の両輪で成り立っており、後者を早く整えるほど前者を長く続けられます。
化学放射線療法は、抗がん剤(シスプラチン+5-FUなど)と放射線治療を同時に行う治療法です。抗がん剤には放射線の効果を高める働きがあり、それぞれ単独で行うよりも高い効果が期待できます。ⅣA期の標準治療であり、局所のがんを制御して根治を目指せる場合があります。
治療は通常5〜6週間かけて行われ、平日に毎日数分の放射線照射と、決まったスケジュールでの抗がん剤投与を組み合わせます。主な副作用は、食道炎による飲み込み時の痛み(治療中の一時的な悪化)、吐き気、白血球減少、皮膚炎、倦怠感などで、栄養サポートを受けながら乗り切ることが重要です。
治療後にがんが消失する完全奏効が得られることもあり、その場合は慎重に経過観察を続けます。がんが残った場合・再発した場合には、体力や病変の状態が条件を満たせばサルベージ手術による切除を検討します。「手術できないⅣA期」は「根治をあきらめる」ではなく「手術以外の方法で根治を狙う」段階だと理解してください。
ⅣB期の標準的な一次治療は、免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤の併用です。抗がん剤はシスプラチン+5-FU(FP療法)が基本で、体の状態に応じてFOLFOXやドセタキセルを加えたDCF療法などが使い分けられます。
免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が悪用する免疫のブレーキ(PD-1)を解除し、患者さん自身のT細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。食道がんでは、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)+化学療法(KEYNOTE-590試験:生存期間中央値12.4か月 vs 9.8か月、5年生存率約11% vs 約3%)、ニボルマブ(オプジーボ)+化学療法やニボルマブ+イピリムマブ(CheckMate 648試験)が一次治療の選択肢として承認されています。PD-L1の発現が高い方ではより大きな効果が期待できます。
一次治療の効果が乏しくなった場合は、パクリタキセル・ドセタキセルなどのタキサン系抗がん剤や、(一次治療で免疫薬を使っていない場合の)ニボルマブ単剤などの二次治療に進みます。腺がんでHER2陽性の場合は、トラスツズマブを含む治療が候補になります。
免疫チェックポイント阻害薬には、甲状腺機能異常・間質性肺炎・大腸炎・皮疹などの免疫関連副作用があり、専門的な管理のもとで治療します。息切れ・空咳・ひどい下痢・強いだるさが現れたら早めに連絡してください。
がんで食道が狭くなり食事が通らないときは、次のような手段で「食べる・栄養を入れる」を確保します。どれを選ぶかは、狭窄の場所・程度、今後の治療計画、体の状態によって決まります。
●食道ステント:金属の網でできた筒を狭くなった部分に留置し、内側から広げて通り道を確保します。内視鏡で挿入でき、比較的すみやかに食事の通過が改善します。痛みや、まれに穿孔・ステントのずれなどのリスクがあるため、適応は慎重に判断されます。●緩和的放射線治療:がんを縮小させて通過障害・出血・痛みを改善します。効果はやや時間をかけて現れますが、持続が期待できます。●胃ろう・腸ろう:お腹から胃や腸に細い管を通し、栄養剤を直接入れる方法です。「口から食べられない=栄養を取れない」ではなく、体力を保って治療を続けるための有効な手段です。●バイパス手術:食道の代わりの通り道を作る手術で、食道気管瘻などで検討されます。
これらは「がんの治療をあきらめた人の処置」ではありません。むしろ栄養と体力を確保することで薬物療法を安全に続けられるようにする、治療戦略の一部です。食事のつらさは早めに主治医へ伝えてください。
緩和ケアは終末期の医療ではなく、がんと診断されたときから治療と並行して受けられるケアです。胸や背中の痛み・飲み込みの痛みに対する鎮痛治療(医療用麻薬を含む適切な痛み治療が寿命を縮めることはありません)、栄養士による食事の工夫の指導、嚥下リハビリテーション、不安や落ち込みへの心のケア、ご家族の相談までを多職種チームが支えます。
次の症状は、次回の予約を待たずに病院へ連絡してください。●水分も飲み込めない●飲食のたびに激しくむせる、発熱を伴う咳や痰(誤嚥性肺炎・食道気管瘻の疑い)●吐血・黒い便(出血の疑い)●抗がん剤治療中の38度以上の発熱●急に強くなる胸・背中の痛み●尿が少ない・立ちくらみ(脱水の疑い)。全国のがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」は、かかっていない病院でも誰でも無料で利用できます。
一つの治療の効果が弱くなっても、「打つ手がなくなった」とは限りません。次の選択肢を順番に整理することが大切です。
①未使用の標準治療の確認:一次治療(免疫チェックポイント阻害薬+化学療法)の後にも、タキサン系抗がん剤などの二次治療・三次治療が段階的に用意されています。組織型やHER2・PD-L1の結果次第で候補が変わるため、検査結果の再確認にも意味があります。
②がん遺伝子パネル検査:がんの遺伝子変化を網羅的に調べ、適合する薬や臨床試験を探します。標準治療が終了(見込み含む)となった場合などに保険適用となります。
③臨床試験・治験:食道がんでは新しい免疫療法や併用療法の開発が活発です。主治医、がん相談支援センター、公的な臨床試験検索サイトで情報を集めましょう。
④免疫細胞療法などの自由診療:ご自身の免疫細胞を活性化して戻す治療で、標準治療との併用や、標準治療の継続が難しい場合の選択肢として検討されることがあります。公的保険適用外(全額自己負担)であり、大規模臨床試験による効果の証明は確立していないため、内容・費用・期待できることと限界を十分確認したうえで選択することが重要です。
⑤セカンドオピニオン:ⅣA期の「切除・根治的治療ができるか」の判断や、サルベージ手術の適応は施設によって経験差があります。治療方針に迷ったときは、遠慮なく別の専門施設の意見を聞いてください。
日比谷内幸町クリニックは、がん免疫療法を専門とするクリニックとして、食道がんステージ4の患者様に「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」を提供しています。患者様ご自身の血液から免疫細胞(NK細胞など)を取り出し、約2週間かけて数百倍〜数千倍に増殖・活性化させ、点滴で体内へ戻す治療法です。
【特徴1:標準治療と併用できます】化学放射線療法・抗がん剤・免疫チェックポイント阻害薬などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら、当院が免疫細胞療法を担当する連携体制を取るため、転院は不要です。
【特徴2:副作用が少なく、QOLを保ちやすい治療です】ご自身の細胞を用いるため、抗がん剤のような強い副作用は報告されていません(一時的な発熱・倦怠感等が生じる場合があります)。採血と点滴のみの通院治療で、体力が落ちやすい食道がんの治療中でも負担を抑えて続けられます。
【特徴3:標準治療が困難になった場合でも検討できます】「これ以上の抗がん剤は難しい」と言われた場合でも、採血が可能な状態であれば治療を検討できます。
【治療の流れ】①専門医師による無料相談 → ②診察・採血 → ③約2週間の培養 → ④点滴投与 → ⑤経過観察・効果判定。標準治療のスケジュールに合わせて計画を調整します。
【費用・リスクについて】本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です(費用は治療内容・回数により異なります。詳しくは治療費用のページをご覧ください)。副作用としてまれに発熱・倦怠感等が生じることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
ステージ4と告げられた直後は、動揺のなかで聞きたいことが聞けないまま診察が終わってしまいがちです。次の項目をメモして診察に臨むことをおすすめします。
●私はⅣA期とⅣB期のどちらですか ●根治を目指す治療(化学放射線療法など)の対象になりますか ●組織型(扁平上皮がん/腺がん)とPD-L1などの検査結果はどうでしたか ●提案された治療の目的は「根治」ですか「進行を抑えること」ですか ●食事が通りにくいのですが、どんな対処ができますか ●治療の副作用と生活・仕事への影響は ●いまの治療が効かなくなった場合、次の選択肢は何ですか ●費用の目安と使える制度は
相談先には、全国のがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」(どの病院にかかっていても無料で利用可能)、治療方針に迷ったときのセカンドオピニオン外来、費用・仕事の相談ができる医療ソーシャルワーカーがあります。一人で抱え込まず、使える窓口を活用してください。
【食事の工夫】一口を小さく、よく噛んで、ゆっくり食べるのが基本です。軟らかく調理する、とろみをつける、水分と交互に飲み込む、1回量を減らして回数を増やす、栄養補助食品を活用するなどの工夫で、摂取量を保ちやすくなります。管理栄養士の栄養指導をぜひ活用してください。体重が減り続ける場合は我慢せず主治医に相談を。
【お酒とタバコ】飲酒と喫煙は食道がんの最大の危険因子であり、治療中の継続は治療効果や合併症リスクに悪影響します。治療を機に禁酒・禁煙することを強くおすすめします(禁煙外来の活用も可能です)。
【仕事】薬物療法の多くは外来通院で受けられ、治療と仕事を両立している方もいます。化学放射線療法の期間中は平日毎日の通院が必要なため、勤務調整や休暇制度の活用を。がん相談支援センターで両立支援の相談ができます。
【費用】保険診療には高額療養費制度が適用され、1か月の自己負担には上限があります。医療費控除、傷病手当金、障害年金などの制度もあるため、医療ソーシャルワーカーに早めに相談しましょう。
食道がんステージ4は進行した状態ですが、末期がんと同義ではありません。ⅣA期なら化学放射線療法で根治を目指せる場合があり、ⅣB期でも免疫チェックポイント阻害薬の登場によって、5年生存率が約3%から約11%へ改善したという臨床試験データが報告されるなど、治療成績は着実に良くなっています。
大切なのは、①ⅣA期かⅣB期かを確認すること、②「食べる・栄養」を支える対処を早めに行い治療を続ける体力を守ること、③効果が乏しくなったときも次の選択肢(二次治療・パネル検査・臨床試験・免疫細胞療法など)を順番に整理することです。
日比谷内幸町クリニックでは、食道がんステージ4の患者様とご家族を対象に、専門医師による無料相談を実施しています。「標準治療と併用できる治療を探している」「標準治療の継続が難しいと言われた」という方は、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。(受付時間:平日9:00〜17:00/お電話・WEBフォームで受付)
いいえ、同じではありません。末期がんとは「治癒を目指した治療に反応せず、治癒困難と医師が判断した状態」を指す言葉で、病期とは別の概念です。ステージ4のうちⅣA期では化学放射線療法で根治を目指せる場合があり、ⅣB期でも免疫チェックポイント阻害薬を含む治療で数年単位で病気を抑えられる方がいます。
ⅣA期は、がんが気管や大動脈など周囲の臓器に及んでいる、または広い範囲のリンパ節に転移している状態です。ⅣB期は、肺・肝臓・骨など離れた臓器や遠くのリンパ節に転移している状態です。標準治療も異なり、ⅣA期は化学放射線療法(根治を目指せる場合あり)、ⅣB期は免疫チェックポイント阻害薬+抗がん剤が中心になります。
国立がん研究センターの院内がん登録によると、5年純生存率は9.7%、10年純生存率は5.5%です(5年は2015年、10年は2012年診断例)。ただしこれは免疫チェックポイント阻害薬の登場前のデータで、臨床試験では免疫療法の併用により5年生存率が約3%から約11%へ改善したと報告されています。
一律には決まりません。臨床試験では、一次治療(免疫チェックポイント阻害薬+化学療法)の生存期間中央値は12.4〜13.2か月と報告されていますが、これは半数の方がそれ以上生存する数字であり、数年にわたり病気を抑えられる方もいます。ⅣA期で根治的治療ができる場合はさらに見通しが異なります。
ⅣA期では、化学放射線療法によってがんが消失(完全奏効)し、根治に至る場合があります。がんが残った場合もサルベージ手術という選択肢があります。ⅣB期では根治は一般に難しいものの、免疫療法を含む薬物療法で長期間病気を抑えられるケースが増えています。
いいえ。手術ができないⅣA期の標準治療は化学放射線療法で、根治を目指せる場合があります。ⅣB期でも免疫チェックポイント阻害薬+抗がん剤による治療が標準的に行われます。「手術できない=治療がない」ではありません。
食道ステント(内視鏡で筒を入れて通り道を広げる)、緩和的放射線治療、胃ろう・腸ろうによる栄養確保、バイパス手術などの手段があります。栄養と体力を保つことは薬物療法を続けるためにも重要で、我慢せず早めに主治医へ相談してください。
がんやリンパ節転移が、声帯を動かす反回神経に及ぶと声がかすれることがあります(反回神経まひ)。飲み込みの機能にも影響し誤嚥しやすくなるため、嚥下リハビリテーションや食事の工夫、原因への治療を組み合わせて対処します。早めに主治医へ伝えてください。
ⅣB期の一次治療では、ペムブロリズマブやニボルマブを抗がん剤と組み合わせる治療が標準的な選択肢です。効果の期待度はPD-L1の発現状況などにより異なり、間質性肺炎などの免疫関連副作用の管理も必要なため、適応は全身状態を含めて主治医が判断します。
はい、強くおすすめします。飲酒と喫煙は食道がんの最大の危険因子であり、治療中の継続は治療効果や合併症、二次がんのリスクに悪影響します。特にお酒で顔が赤くなる体質の方はリスクが高いことが知られています。禁煙外来などのサポートも活用できます。
二次治療・三次治療(タキサン系抗がん剤など)の確認、HER2やPD-L1など検査結果の再確認、がん遺伝子パネル検査、臨床試験、免疫細胞療法などの自由診療といった選択肢を順番に整理します。セカンドオピニオンの活用も有効です。
当院の高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、化学放射線療法・抗がん剤などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら通院で受けられます。なお本治療は公的保険適用外の自由診療です。詳しくは無料相談でご説明します。
専門医師による無料相談を実施しております。
患者様の状態に合わせた最適な治療法をご提案いたします。
受付時間:平日 9:00〜17:00