高度活性化NK細胞療法の治療事例

症例10:肝臓癌(肝臓がん)

高度活性化NK細胞療法の単独療法開始約1ヶ月で、全ての腫瘍マーカーが減少。
CT上も腫瘍の縮小を認める。

70歳男性

平成14年3月にC型肝炎からの肝臓癌(肝臓がん)を指摘されます。
翌月から肝動脈塞栓療法を開始。以降、ラジオ波焼灼療法・エタノール注入療法を繰り返し行います。
一時、治療効果が見られ、病変の縮小・消失を認めますが、平成20年8月には肝臓内・外(腹膜)を含めて、病変が出現してきてしまいます。
主治医には抗がん剤治療を勧められますが、ご本人が身体への負担が大きい治療を希望されなかったため、高度活性化NK細胞療法による単独治療を開始します。

単独療法のため、毎週投与の集中的治療が適応となりました。
また、肝機能の変化を随時チェックしながら実施しました。
肝機能の改善はもちろんのことながら、高度活性化NK細胞療法を5回実施した時点での腫瘍マーカーが著しい減少を認めました。

  • AFP 145⇒3 (正常値10ng/ml以下)
  • CEA 14.3⇒9.4 (正常値5.0ng/ml以下)
  • PIVKA-2 40⇒30 (正常値40mAU/ml以下)
  • CA19-9 83⇒16 (正常値37U/ml以下)

同時期に主治医の所で行ったCT検査においても、腫瘍マーカーの減少を裏付けるように、原発・リンパ節の腫瘍縮小を認め、治療前に認めていた胸水も、減少していることがわかりました。

この患者様の場合は、毎週投与の集中的治療であるこから、通院負担が心配されました。
しかし、高度活性化NK細胞療法では副作用をほとんど伴わないため、患者様の希望された「身体への負担」を伴わず、1クールの治療を行うことができました。

高度活性化NK細胞療法は治療時期を選ばず、患者様の治療希望を第一優先に行います。
これはインフォームドコンセント(事前に医師が患者様に十分な説明をし、同意を求めること)に重点を置いているからこそ可能になると考えます。
なかには長い闘病生活で落ち込まれていいる患者様もいらっしゃいます。
わたくしたちは担当医も含め、そんな患者様の精神面のサポートも治療のひとつと捉え、治療に取り組んでいます。
この患者様のように、目に見る治療効果にとどまらず、治療意欲の回復にも役立てる治療を目指しています。

※当クリニックにおける高度活性化NK細胞療法の治療例です

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