複合免疫細胞とは、
・NK細胞(natural killer cell)
・樹状細胞(dendritic cell:DC)
・樹状細胞活性化キラーTリンパ球(DC activated killer T lymphocyte:DAK)
の3種類の免疫細胞の組み合わせを言います。
NK細胞は、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えているため「ナチュラルキラー(NK)細胞」と呼ばれています。
NK細胞は自らの体内を幅広く行動し、癌細胞やウイルス感染細胞などの異常細胞を発見すると、真っ先に、単独で攻撃を仕掛けます。
樹状細胞(DC)とは、プロフェッショナルな抗原提示細胞と呼ばれています。
「私は異常細胞です」という目印(=抗原)を表出した細胞のみを標的にして、攻撃を仕掛けていく免疫細胞が抗原特異的キラーTリンパ球(CTL)です。
このCTLを作るために、Tリンパ球に“癌”という敵を認識させて、効率よく攻撃するように指令を出す、いわば免疫の司令塔となる免疫細胞が樹状細胞(DC)です。
樹状細胞活性化キラーTリンパ球(DAK)とは、癌の特徴である癌抗原を把握した樹状細胞(DC)にTリンパ球を反応させ、癌細胞を認識して直接に攻撃できる抗原特異的キラーTリンパ球(CTL)のことをいいます。